“フルハーネス安全帯の義務化”の話
出典:ビルディマガジン https://www.bildy.jp/mag/harness-guide/
こんにちは、株式会社TATSUEiの萬です。
最近、高所作業でフルハーネス使用する機会がありましたので今回は”フルハーネス安全帯の義務化”についてです。
■2022年以降既存の安全帯は着用・販売禁止 フルハーネス型に限定
とありますが、なんやかんや結構ややこしいんですよ。
実は2019年2月から原則義務化なんですが、
“現行規格の安全帯全般は、経過措置として22年1月1日までの着用や使用を認め、同2日以降は全面的に禁止する。現行規格品の製造については、経過措置として19年7月末まで製造を認め、同8月以降は全面的に禁止する。”
生死にかかわる法令なのに猶予期間って、と思いますがコストの問題やら色々あるんでしょうね。
“高さ6.75m以上でフルハーネス型着用義務化(5m以下なら引き続き胴ベルト型の着用OK)”
確かに余り低いとフルハーネス型のランヤードが作用する前に地面に墜落する可能性がありますけどね。
ただ、2022年以降は、新しい基準の胴ベルト型安全帯じゃないとダメらしいです。
“フルハーネス型安全帯の使用に係る特別教育の受講義務”
これもややこしいんですが、
1. 作業高さが2m以上
2. 作業床が設けれない
3. 手すり等が不十分で墜落の危険性がある
という現場でフルハーネス型安全帯を着用する作業者が受講義務対象なんです。
だから、足場がある現場での作業する人は受講しなくても良いんですよ。
では、受講義務がある現場って?となると鉄筋や鉄骨の上、電柱に登って作業、塔の上で作業する人なんですが、
その人たちって、そもそも特別教育以上に高所作業の安全について経験や知識があると思うんですよね。
また、2022年までは胴ベルト型安全帯を使用する分には例え高さ100mで足場なしの現場でも受講しなくても問題ないんです。(あくまでも法令上はですが……)
■結局は
新法令にかかわる現場ではフルハーネス型安全帯を着用した方が安全でしょう。ただ、文句がある方も多いのではないでしょうか?
まず、買い換えにかかるコストがデカイですよね。安全はお金に代えられないとはいえ。
“業界の利権が”等色々言われいるそうで……
また、フルハーネス型着用時の身動き取りづらさもありますよね。
ただ生死にかかわることなんで… ある程度は仕方ないのではと。逆にフルハーネス型安全帯を着用義務のない、足場・手すりがある現場でも現場の状況次第ではフルハーネス型を着用した方が良い場合もあるでしょうしね。
まあ、とにかく”本日もご安全に!”
ということで、また。